新しい年を迎える初詣。気持ちはワクワクしますが、もし今年が「厄年」に当たるなら、ちょっとだけドキドキしますよね。
特に、女性の厄年(33歳や37歳)は、仕事やプライベートで大きな変化が起こりやすい時期と重なることが多く、「今年こそしっかり厄払いをしておきたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。
でも、こんな不安はありませんか?
「厄払いって、何を持っていけばいいの?」
「初穂料の正しい包み方や相場がわからない…」
「初詣と同じタイミングで済ませたいけど、どんな服装で行くのがマナーなの?」
厄払いは、神社や神様に対して失礼のないように、正しい作法で臨みたいもの。この記事は、そんな真面目で丁寧な心を持つあなたのために作成した、女性の厄払い完全ガイドです。
この記事を読めば、厄払いの準備から当日までの流れが完璧に理解できます。厄をしっかり落とし、清々しい気持ちで「きっと良い一年になる!」と心から思えるよう、一緒に準備を進めましょう!
厄払いはいつ行くべき?女性が知っておきたい「厄年」の年齢と期間
厄年というと、「災難が多い年」というイメージがありますが、実は「人生の転機となる、心身ともに注意が必要な年」という意味合いもあります。まずは、あなたの厄年を正確に確認しましょう。
あなたは何歳?女性の「本厄・前厄・後厄」を一覧表で徹底チェック
厄年は、数え年(生まれた年を1歳とし、以降、元旦を迎えるたびに1歳加算する数え方)で数えます。特に女性は、33歳と37歳が大厄とされ、注意が必要です。
| 種類 | 女性の年齢(数え年) |
| 前厄 | 18歳、32歳、36歳、48歳、60歳 |
| 本厄(大厄) | 19歳、33歳、37歳、49歳、61歳 |
| 後厄 | 20歳、34歳、38歳、50歳、62歳 |
厄年は「本厄」の前後一年間を含めた計三年間続きます。「前厄」で厄が近づき始め、「本厄」で最も注意が必要となり、「後厄」で厄が遠ざかっていくと考えられています。厄払いをするなら、厄が始まりつつある**「前厄」から本厄の間に済ませておくのが一番良い**とされていますよ。
厄払いを「初詣」のタイミングで済ませるのがおすすめな理由
厄払いは、一年を通じていつでも受けられますが、多くの方が**「正月(初詣)の時期」**に集中します。これにはしっかりとした理由があります。
- 一年の始まりに厄を落とす: 旧年中の厄を新年に持ち越さず、清らかな気持ちで一年をスタートさせるには、元旦〜松の内(一般的に1月7日まで)に厄払いを行うのが最適です。
- 混雑時の安心感: 初詣で賑わっている時期であれば、厄払いを受ける人が多いため、初めての方でも流れに乗ってスムーズに行動できます。「自分だけが浮いていないかな?」という心配も少ないでしょう。
もし、お正月を過ぎてしまったとしても、節分(2月3日頃)までに済ませれば問題ありません。なぜなら、暦の上で新年が始まるのは「節分」だからです。焦らず、ご自身の都合の良いタイミングを選んでくださいね。
神社と寺で厄払いはどう違う?場所選びで失敗しないための判断基準
厄払いは、神社でもお寺でも行えますが、作法や考え方が少し異なります。
- 神社(神道): 「厄払い(やくはらい)」と呼び、神職の方が祝詞(のりと)を奏上し、神様の力で厄を祓い清めてもらいます。
- お寺(仏教): 「厄除け(やくよけ)」と呼び、僧侶の方が読経を通じて、自らの内にある煩悩や災難を取り除くよう祈願します。
【判断基準】
あなたが日頃からお参りしている「氏神様(地元の神社)」や「菩提寺(ご先祖様のお寺)」があるなら、そちらにお願いするのが一番です。特にこだわりがなければ、厄除けで有名な神社やお寺を選ぶのも良いでしょう。大切なのは、「ここで厄を落としたい」と心から思える場所を選ぶことです。
完璧に準備!女性が初詣の厄払いで「必ず用意するもの」チェックリスト
いざ厄払いに行こう!と思っても、当日になって「あれがない!」と焦るのは避けたいですよね。ここでは、厄払いのために女性が事前に用意すべきものをリストアップします。
予約はいる?いらない?スムーズに受付を済ませるための事前準備
大きな神社やお寺では、個人で厄払いの**「ご祈祷」**を受ける場合、事前の予約は不要なことが多いです。ただし、初詣の時期は非常に混雑するため、以下の準備をしておくとスムーズです。
- 受付時間を確認: 神社やお寺の公式ホームページで、ご祈祷の受付時間と、予約が必要か不要かを必ず確認しましょう。
- 混雑状況を予想: 元日や土日祝日は大変混み合います。スムーズに済ませたいなら、平日の午前中など、比較的空いている時間を狙うのがおすすめです。
- 初穂料を用意: 後ほど詳しく解説しますが、**初穂料は必ず封筒に入れて準備しておきましょう。**当日受付で焦って財布から出すのは失礼にあたります。
初穂料だけじゃない!財布に入れておきたい「当日の持ち物」3選
初穂料(ご祈祷料)の準備はもちろんですが、当日、これがあれば安心!という持ち物が3つあります。
- 古いお守り: もし古いお守りを持っているなら、この機会に**「古札納め所」**に返納しましょう。お守りの処分方法に悩む手間が省けます。
- 小銭(お賽銭用): 厄払いの前に、本殿前でお賽銭を投げることが多いです。ご祈祷料とは別に、お賽銭用の小銭(5円玉や10円玉など)を用意しておきましょう。
- マスク: 初詣の時期は、室内(ご祈祷を受ける場所)でも大勢の方が集まります。感染症対策として、マスクは必ず持参しましょう。
厄を落とした後も大切!授与品を持ち帰るための「便利な手提げ袋」
厄払いのご祈祷が終わると、神様からの授与品として、お札やお守り、破魔矢、お神酒(おみき)などを受け取ります。これらが意外とかさばるのです。
特に破魔矢などは長く、そのまま手で持ち歩くのは大変です。
【準備するもの】
- A4サイズが入る、シンプルな手提げ袋(紙袋):神社の雰囲気を壊さないよう、キャラクターものや派手なロゴのない、**無地の落ち着いた色(白、紺、茶など)**のものがおすすめです。
神様からいただいた大切な授与品を、粗末に扱わず持ち帰るための準備として、ぜひ忘れないでくださいね。
恥をかかない!初詣の「厄払い服装マナー」と寒い日の賢い対策
厄払いは神聖な儀式ですから、服装はTPOをわきまえた「失礼のない格好」が求められます。しかし、初詣の時期は極寒!おしゃれとマナー、そして防寒を両立させるコツをお伝えします。
「きれいめ洋服」が基本!避けるべきNGな服装とおすすめアイテム
厄払いの服装は、**「普段着の延長にある、きれいめな装い」**が最も一般的で、失礼にあたりません。
- 推奨される服装:
- 女性: ワンピース、セットアップ、膝丈〜ロング丈のスカート、落ち着いた色のスラックスなど。
- アウター: ウールやカシミヤのロングコートや、きれいめなダウンコート。
- 避けるべきNGな服装:
- 過度な露出: ミニスカートや胸元が大きく開いた服は、神聖な場所ではふさわしくありません。
- カジュアルすぎるもの: ジャージ、スウェット、ジーパン、破れた服、サンダルなど。
- 派手すぎるもの: 全身がネオンカラーなど、神社の静謐な雰囲気を乱す派手な色や柄は避けましょう。
「結婚式の二次会に行くような、上品な雰囲気」をイメージすると失敗が少ないですよ。
3つの首(首・手首・足首)を温める!防寒対策とマナーの両立術
ご祈祷を受ける場所は暖房が効いていることが多いですが、受付や移動、そして初詣を兼ねる場合は外に長時間いることになります。寒さは厄払いの大敵です。
- 首: 上品なカシミヤやウール素材のマフラーを着用しましょう。ご祈祷を受ける室内に入る前に、マフラーは外して手に持つのがマナーです。
- 足首: 厚手のタイツ(160デニール以上)や、裏起毛のレギンスを履き、足首まで隠れるきれいめなブーツを選びましょう。足元の冷えは全身の冷えにつながります。
- インナーの工夫: 見えないおしゃれとして、高機能な発熱インナーを重ね着し、コートの下は薄着にならないよう調整しましょう。
寒いからといって、ご祈祷中に帽子や手袋をしたまま臨むのは失礼にあたります。脱ぎ着しやすいアイテムで、調節するのが賢明です。
華やかさと神聖さ:着物で厄払いをする場合の注意点と小物選び
せっかくの厄払いだから、和服で臨みたい!という方もいらっしゃるでしょう。着物は最高の礼装であり、とても素晴らしいことです。
- 着物の種類: 訪問着や色無地など、派手すぎない落ち着いた色柄を選びましょう。振袖は未婚女性の第一礼装ですが、厄年の方の年齢を考えると、訪問着などがおすすめです。
- 防寒: 着物の場合は、足袋の下にさらに薄手の靴下を履くなど、足元の防寒が特に重要です。羽織の下に、薄手のダウンベストやショールを仕込むのも効果的です。
- 髪型: 派手な髪飾りは避け、すっきりとまとめた清潔感のある髪型を心がけましょう。
誰もが迷う!厄払いの肝「初穂料」の相場と正しい包み方ガイド
厄払いの準備で最も緊張するのが、神様にお供えするお金、「初穂料(はつほりょう)」の準備ではないでしょうか。作法を間違えるのは避けたいですよね。
地域差あり?初穂料の「相場」は5,000円?1万円?具体的な金額の目安
初穂料に「この金額でなければならない」という決まりはありませんが、一般的に以下の金額を目安にする方が多いです。
- 一般的な相場: 5,000円 または 10,000円
- 具体的な目安:
- 5,000円: 比較的小さな神社や、複数人の合同ご祈祷の場合。
- 10,000円: 有名な大きな神社や、個人での丁寧なご祈祷を希望する場合。
神社によっては、「ご祈祷料〇〇円より」とホームページなどに明記している場合があります。その場合は、その金額以上を包むのがマナーです。
金額を「語呂合わせ」で決める方もいます(例:8,000円 ⇨ 末広がりで縁起が良い)。ご自身の気持ちの良い金額を包んでください。
これで完璧!のし袋の選び方と「表書き・氏名」の正しい書き方
初穂料をそのまま財布から出すのは失礼にあたります。必ずのし袋に包みましょう。
- のし袋の選び方:
- 種類: 紅白の蝶結び(何度も結び直せることから「何度あっても良いこと」に使われる)の水引が付いたものを選びます。ただし、厳密には蝶結びは「何度あっても良いお祝い事」のため、厄払いには水引が印刷された略式のものを使う方も多いです。
- 金額: 包む金額に合わせて袋の格式を選びましょう。1万円以下であれば、水引が印刷された簡易的な袋で十分です。
- 表書き:
- 水引の上に、「御初穂料(おんはつほりょう)」または「玉串料(たまぐしりょう)」と書きます。
- 氏名:
- 水引の下中央に、ご祈祷を受ける方(あなた自身)の氏名を、フルネームで書きます。
- 筆記具: 濃い墨の毛筆または筆ペンを使って丁寧に書きましょう。
新札じゃなくても大丈夫?初穂料を渡すときの丁寧な作法
- お金: 初穂料は新札でなくても構いませんが、できるだけシワや汚れのない、きれいなお札を選んで包みましょう。お札は、人物が描かれた面を上にして、封筒の表側(水引がある側)に来るように入れます。
- 渡し方: 受付で初穂料を渡す際は、そのまま手渡しせず、袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持っていき、受付で袱紗から出して両手で渡すのが最も丁寧な作法です。袱紗がなければ、懐紙やハンカチの上に載せて渡しても良いでしょう。
当日不安ゼロへ!受付からご祈祷まで「厄払い」の流れと作法を解説
当日の流れがわかっていれば、初詣で混雑していても焦らずに行動できます。頭の中でシミュレーションをして、不安をなくしましょう。
受付から待合室まで:初詣の混雑時でも焦らない「所要時間」の目安
厄払い当日の全体の所要時間は、混雑具合にもよりますが、約1時間〜1時間半を目安にしておくと安心です。
- 受付: 最初に社務所(授与所)へ行き、初穂料を納めます。この時、「厄払いをお願いします」と伝え、**住所・氏名・年齢(数え年)**などを記入する用紙を受け取ります。
- 待合室: 受付が済んだら、待合室や広間で待ちます。混雑時は、次のご祈祷まで30分〜1時間待つこともあります。
- ご祈祷: いよいよ本殿へ上がり、ご祈祷を受けます。ご祈祷自体は、15分〜20分程度で終わります。
冬の時期は、待合室で冷えないように、脱ぎ着できる上着を持っていくのがおすすめです。
ご祈祷中に何を考えるべき?神様にしっかり届く「心の準備」
ご祈祷を受ける本殿では、神職の方が祝詞をあげている間、静かに座って過ごします。この時、何を考えるべきでしょうか?
大切なのは、「厄を落とす」という行為に前向きな気持ちで向き合うことです。
- 感謝の気持ち: まず、無事にこの一年を過ごせたことへの感謝の気持ちを心の中で伝えましょう。
- 厄を託す: 「厄年の不安を神様に預けます」「この一年、心身ともに健康で過ごせますように」という願いを明確に持ちます。
- 集中: スマートフォンを触ったりせず、静かに神職の祝詞に耳を傾け、清らかな心でご祈祷に集中しましょう。
ご祈祷が終わると、神様からの授与品をいただき、本殿を後にします。
厄払い後に受け取る「お札・お守り」の正しい持ち帰り方と祀り方
厄払い後にいただくお札やお守りは、神様の力が宿った大切なものです。粗末に扱わず、正しい方法で祀りましょう。
- お札: 破魔矢と一緒になっていることが多いです。
- 祀り方: 神棚があれば神棚に納めます。神棚がない場合は、目線より高い、清浄な場所(タンスの上など)に、お札の正面(文字が書いてある方)を南向きまたは東向きにして立てかけてください。
- お守り: 常に持ち歩けるように、普段使いのバッグや財布に入れて身につけましょう。
- お神酒: 家族全員で分けていただき、厄を断ち切ります。
授与品は、次の厄払い(または一年後)に返納するまで、大切に扱ってくださいね。
【Q&A】厄払いに関する女性特有の疑問を解消し、不安をなくす
最後に、厄年を迎える女性が特に気になる疑問にお答えします。
夫婦で厄年が重なった!二人で同時に厄払いを受けるのはOKか?
はい、**夫婦や家族で同時に厄払いを受けるのは全く問題ありません。**むしろ、夫婦で協力して厄を乗り越えようという姿勢は、非常に素晴らしいことです。
- 初穂料: 一人分ずつ納めるのが基本ですが、「夫婦二人分で20,000円」など、まとめて受け付けてくれる神社もあります。事前に確認してみましょう。
- のし袋: のし袋には、「世帯主の名前を右に、その左に奥様の名前」を連名で書くのが一般的です。
二人で厄を落とし、二人で新しいお札を祀れば、夫婦の絆も深まることでしょう。
生理中でも厄払いを受けても大丈夫?知っておきたい神事の考え方
かつては「忌み(いみ)」の考えから、生理中の女性が神聖な場所に入ることを控える時代もありました。
しかし、現代の神社の多くでは、生理中でもご祈祷を受けることは問題ないという考え方が主流です。「体調が優れない場合は無理をしない」という点はありますが、生理中だからと遠慮する必要はありません。
大切なのは、身体の清浄さよりも、「神様に感謝し、清らかな心で厄を落としたい」というあなたの真摯な気持ちです。安心してご祈祷を受けてください。
厄年に「やってはいけないこと」って本当にあるの?正しい向き合い方
「厄年に引っ越しはダメ」「結婚はダメ」など、色々な迷信や風習が伝えられていますが、結論から言うと、現代において厄年に何かを避ける必要は全くありません。
厄年とは、「環境や体調の変化が起こりやすい年」であり、「自ら慎重になり、準備をしっかりすべき年」と捉えるのが正しい向き合い方です。
- 新しい挑戦: 厄を落とした後は、新しいことを始めても大丈夫です。
- 心構え: 「今年は慎重に、健康に気をつけよう」と意識することで、普段よりも細心の注意を払うことができるようになります。
厄年に怖がらず、「自己を見つめ直し、成長するチャンスの年」とポジティブに捉えてみてください。
最後に:厄を落として、清々しい気持ちで人生の転機を迎えよう!
厄年を迎える女性にとって、厄払いは不安を解消し、気持ちをリセットするための大切な儀式です。
初詣の服装、初穂料の包み方、当日の流れ。
この記事で準備した情報は、すべてあなたが「失礼なく、心から安心して」厄払いに臨むためのものです。あなたはもう、準備万端です。
ご祈祷で厄を落とせば、きっと心も体も軽くなり、「よし、今年も頑張るぞ!」と前向きな気持ちになれるはずです。
自信を持って、最高の気持ちで新しい一年を迎えに行きましょう!
