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【汗】服の汗染み対策。服を早く乾かして快適に。汗染みは予防するのが最良策だ。

夏は、少し外を歩くだけで汗がにじみ出ます。
気づけば脇や背中、胸にまで汗が滲(にじ)んでしまっていることもあります。
見られると恥ずかしい脇汗や背中の汗染みを、どうにかして早く乾かしたいものです。

ここでは、汗で濡れた服を早く乾かす方法と汗対策、そして汗染みの予防法についてご紹介します。

汗染みした服を早く乾かす方法

まず、汗染みした服を早く乾かす方法を紹介します。

汗染みした服はすぐにでも着替えればよいのでしょうが、外出中や会社や学校などでは新しい服に着替えることはなかなか難しいことです。

着ている服をそのままで早く乾かすことはできないでしょうか?
その方法を紹介します。

順番に
①まず、体の熱をクールダウンさせましょう。
②そして、タオルで汗を拭き取ります。
③次に、服と肌の間に隙間を作ることが大切です。
④最後に、風を当てましょう。

+タオルでトントンと叩くように汗を拭く

この手順で汗染みした服を早く乾かしましょう。

①体の熱をクールダウンさせる

汗をかいた服をすぐに乾かすためには、まず体の熱をクールダウンさせます。
これ以上の汗を止めます。
冷房の効いた場所に入ったり、冷たい飲み物を飲んだりして体温を下げます。

以下の方法が効果的です。

  • 日陰に入る。
  • 涼しい場所に移動する。
    冷房の効いた室内などに入ることで体温が下がり、汗が止まります。
  • 冷たい飲み物を飲む。
    冷たい飲み物を飲むことで体温調節が行われ、汗が引きやすくなります。
  • 首の後ろや脇などを冷やす。
    首の後ろ、手首、脇、太ももの付け根、膝の裏などを冷やすと体内温度をすばやく下げる方法として効果的です。

これにより体内の体温を下げ、汗の量を減らします。

出先などでは、冷房の効いたデパートに入り、冷えた飲み物を買って飲み、その冷たいペットボトルを首の後ろや脇に当てると良いでしょう。

ただし、急激に体を冷やすと体調を崩すこともあるため、十分に注意してください。
汗は体温調節のために必要なものなので、無理に止めることは避けましょう。
これらはあくまで緊急時の対策として行うべきです。

②タオルで汗を拭き取る

体の熱をクールダウンさせた後は、タオルやハンカチで汗を丁寧に拭き取ります。
汗が残っていると服が乾きにくくなるため、しっかりと汗を拭き取ることが重要です。

ただし、タオルやハンカチで汗を拭き過ぎないことが大切です。
汗は体温を下げるために出るものなので、頻繁に拭き取ると体温が下がらず、さらに汗をかき続けることになります。

ウェットティッシュを使って肌を拭くと、皮膚を湿らせたまま汗を拭き取ることができます。
拭く際はゴシゴシこすらず、優しく吸い取るようにしましょう。

③服と肌の間に隙間を作る

服と肌の間に少し隙間を作ることで、風通しが良くなります。
これにより汗が蒸発しやすくなり、服が早く乾きます。
服の裾を広げてパタパタさせるのも手です。

④風を当てる

最後に、うちわなどで風をしっかりと服に当てます。
扇風機があればそれを使用するのが良いですが、ない場合は手持ちのうちわや下敷きなどで風を送ります。
服の中に風を当てることで、服をさらに早く乾かすことができます。

もし何もなければ、服をパタパタして風通しをよくしましょう。
ただし、焦って急ぎすぎると、逆に汗をかいてしまうこともありますので、落ち着いて軽い力で行うことが大切です。

エアコンの吹き出し口付近で風を浴びる
エアコンの風を利用して服を乾かします。
扇風機の風を浴びる
扇風機を使って風を当てることで早く乾かせます。
ドライヤーを使う
ドライヤーを使用して服に風を当てると効果的です。
うちわで扇ぐ
うちわを使って風を送り乾かします。

もし家電売り場が近くにあるなら、扇風機売り場に行くのも一つの手です。

+ タオルでトントンと叩くように汗を拭く

タオルやハンカチを使って、汗が染みた部分をトントンと優しく叩くようにして拭き取ります。
タオルが少しでも水分を吸収するようなイメージで行いましょう。

汗染みの予防対策

服に汗が染みてしまったら、風やタオルで乾かすしか有効な方法はありません。
ですから、なるべく汗が服に染みないように事前に予防すること、もしくは、汗染みを目立たなくすることが重要です。

服の汗シミの予防対策としていくつか方法があります。
以下に簡単にできる汗対策をご紹介します。

汗染みが目立たない服を選ぶ

汗が出ても目立ちにくい色や、汗を吸収しやすい素材など、気温や外出先に応じて服を選ぶのはおすすめです。

一般的に、黒やネイビーなどの濃い色は汗染みが目立ちにくいとされています。
素材としては速乾性の高いポリエステルが良いでしょう。
また、体にフィットしすぎない少しゆとりのある服の方が、体と服の間に風が通りやすく、快適です。

吸収性の良いインナーやパッドを使う

汗が服に染み出ないようにするためには、吸水性の高いインナーやパッドが効果的です。
速乾性や吸収性が良い製品を選ぶと、汗を効果的に吸収し、快適に保つことができます。

様々なタイプがあり、脇のみをカバーするものや全体を包むものなど、自分のニーズに合った商品を選ぶことが大切です。
また、パッドタイプの製品もあり、使い捨てや繰り返し使用できるものがありますが、使用前に服の素材や透明性を確認することが重要です。

着替えや羽織るものを持ち歩く

外出先で着替えられる場合は、着替えを用意して持っていくと安心です。
恥ずかしい思いを避けるためにも、予備の服を用意しておくのが良いでしょう。

着替え用のインナーだけでも持っていると便利です。
汗で濡れたらすぐに着替えれば快適に過ごせます。
トイレでサッと着替えるだけでも気分転換になり、おすすめです。

また、汗染みができる部位によっては、その部分を隠せる羽織り物を持っていけば、その場でごまかすことができます。
サマーニットやシースルーのロング丈の羽織りなどは、お尻まで隠せるので便利です。羽織りものは着替えの服と違って、羽織ってしまえば荷物になる心配もありません。

防水スプレー・撥水スプレーを使う

防水スプレーは革靴やバッグに使うイメージがありますが、衣類用も存在します。
汗をかきやすい部分に衣類用防水スプレーを使うと、汗が染みにくくなります。

特に脇など汗腺の多い部分にスプレーするのが効果的です。

ただし、全体にかけると蒸れの原因になるので、汗染みが目立ちやすい部分だけにスプレーしましょう。
スプレーする前に、衣類やスプレーの品質表示を確認してください。

制汗剤を使用する

制汗剤は皮膚の汗腺を一時的にふさぎ、汗の出を抑える効果があります。
また、匂いも抑えてくれるため、汗をかきやすい人にとって便利です。

スプレーやロールオンタイプがあり、手軽に使えるのが特徴です。
ただし、皮膚に適さない場合や、体温調整の妨げになることがあるため、脇や足以外の部位での使用は控えるべきです。

ベビーパウダーを使う

赤ちゃんのあせも対策に使われるベビーパウダーも有効です。

汗を吸収して肌をサラサラに保つ効果があります。
汗をかきやすい部分のまだ汗をかいていない清潔な肌にパウダーをはたくことで、汗予防と臭い対策ができます。

1日の予定に合わせて対策を立てる

汗で濡れた服は不快ですが、暑い季節には避けられないものです。
汗をかくことを前提に、1日の予定に合わせて対策を立てると快適に過ごせます。

例えば、
「今日は一日外回りの予定がある」
「この時間帯は冷房があまり効いていない場所にいる」
などといったスケジュールに合わせて、着替えを持って行ったり、カーディガンなどの羽織り物を用意したりしましょう。

また、ウェットティッシュや体を冷やすための保冷剤を持ち歩くのもおすすめです

まとめ

汗をかいてしまった服を早く乾かすには、「体温を下げ」「風を送り乾かす」か「タオルで押さえながら乾かす」の方法が現実的です。

特別なコツはありませんが、汗染みに対する予防策を事前に考えておくことが重要です。
制汗剤の使用や吸水性の良いインナーやパッドの利用、適切な服の選択、着替えや羽織り物の持参など、自分に合った対策を選んでください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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